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3月 13 2006

第37回卒業式式辞

37回北浦三育中学校卒業式 式辞 校長 尾上史郎           2006.3.12

  このように麗らかな春を感じる朝に北浦三育中学校の第37回卒業式を開催できますことを大変うれしく思います。また、この度は、この卒業式のためにご多用中にも関わらず行方市副市長の根本博文様をはじめ多くのご来賓の方々のご列席を賜り祝福を頂きましたことに心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。

  33名の卒業生の諸君、君たちは、この学校で何を学び自分の中で何が変わったと感じているでしょうか。この学校での学びは、決して理想的なものばかりであったとは、いえないかもしれません。もっとすてきな学校の建物や設備、もっと便利な環境、もっと快適な寮生活、不平を漏らそうと思えばいくらでもその隙はあったに違いありません。しかし、今ここに胸を張って入場してきた33名には、そんな不満のかけらも感じられないほど清々しいものを感じました。それは、苦しいこともつらいこともたくさんあったであろうここでの生活を君たちが、今すべて自分にとって価値あるものであったと受け止めているからに違いありません。

  リック・ウォレンという人の書いた『人生を導く5つの目的』という本の中にこんな言葉があります。

  「あらゆる誘惑は善を行なう機会となります。霊的成長の過程においては、誘惑は過ちに陥る機会になると同時に、善を行なう機会にもなるということを覚える時、それはつまずきの石ではなく、踏み台となり得るのです。誘惑というものは、単に選択を提供するだけです。たとえ誘惑があなたを陥れようとする悪魔の主要な武器であったとしても、神はあなたを成長させるためにそれをお用いになるのです。罪を犯す代わりに善を行なっていく時、あなたはキリストの品性において成長していくことができるのです。」

  神様は、君たちに計画通りに物事を進めることによってではなく、混沌と混乱の時期を用いて、君たちのうちに本当の平安を教えてくれました。同じように、待たされたり、思わず怒りたくなるような状況に直面することを通して、忍耐を教えてくれました。神様は、時折、理想とは正反対の状況を用いて、私たちに選択する機会をお与えになります。悪を行なうように誘惑されたことがなければ、自分の正しさを主張することはできません。反抗する機会がなければ、自分が今誠実であると言うことはできません。正直さは、不正直になるという誘惑に打ち勝つことによって築き上げられていくのです。謙遜は、高慢になることを拒むことによって身についていくものです。忍耐は、あきらめたくなるような思いに打ち勝つことによって成長していきます。

  このようなあらゆる誘惑に打ち勝ってきたからこそ君たちは今、ここでの三年間を前向きに捉えてくれているのだと思うのです。

  聖書のヤコブの手紙1章の12節をリビングバイブルでお読みします。「誘惑に負けて悪に走らない人は幸いです。なぜなら、神様を愛する人に約束された、いのちの冠を、ほうびにいただけるからです。」

  まさしくその通りです。失敗をしても次には同じことにならないように決心して何度でもやり直すこと。そのことを繰り返すことによって皆さんはこれからもその成長を続けてくれることでしょう。今後に大きく期待しています。君たちの示してくれた模範は、その後に続く後輩たちと私たち教職員に大きな影響を与えてくれました。本当にありがとう。感謝しています。

  さて、卒業生の保護者の皆様、今日まで三育教育を信じ、この北浦三育中学校にお子様をお預けくださいまして、学校を物心両面でお支え頂けましたことに心からの感謝を表したいと思います。私たちの足らなさ故、皆様のご期待通りにはいかなかった面もあった事と思います。しかし、皆様のご協力によって人を育てるという大事業の三年間の締めくくりが出来ますことを教職員一同大変うれしく思っております。ありがとうございました。

  卒業生諸君、卒業に際して君たちに私が座右の銘としている言葉を贈ります。式次第の中に印刷した紙片を入れさせていただきました。

          To the degree that you love the unlovable, to that degree you love God.

          あなたが愛しにくい人を愛するその程度にあなたは神を愛するということ

   この言葉は、初代の広島三育学院院長であられた新垣茂信先生に教えていただいた言葉です。わたしは時折この言葉をかみ締めています。ぜひ、この言葉の意味を考えてみて下さい。

  どうか、みんながんばってください。不可能を可能とする、たゆまぬ努力の日々を送って下さい。でも、がんばっても、がんばってもうまくいかないと感じる時には、またこのキャンパスを訪ねて下さい。そして、原点に立ち返ってもう一度、夢に向かって挑戦すればいいのです。私たちは、いつでも皆さんの訪問を歓迎します。

  最後に君たちの選んだエイムを読んで式辞といたします。

 「あなたが決意することは成就し 歩む道には光が輝くことだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3月 13 2006

北浦通信2月号

Published by 校長 under 北浦三育通信

M E N T O R 〔メンター〕

 暦の上での最も寒さが厳しい時期が終わったせいなのでしょうか、立春を過ぎてからは、空気は冷たくても太陽の光が心地よい暖かさを振りまいてくれているように感じます。保護者の皆様元気でお過ごしでしょうか。今年は、現在までのところインフルエンザや風邪にかかる生徒もいない様子で、みんな元気に登校してくれています。本当に感謝ですが、油断は禁物。うがいと手洗いの励行、そしてしっかり睡眠をとることにこれからも各寮で取り組んでまいります。

 今週は、広島三育学院高校の入試が行われました。国際英語コース14名、総合文理コース14名の合計28名が受験しました。面接試験と筆記試験が行われ、程よい緊張感の中で昨日、無事に入学試験が終了いたしました。1,2年生は、入試と並行して3科目(国、数、英)の模擬試験を行いました。結果は、2週間ほど後となりますが、日頃の取り組みの成果がどれほど現れるか楽しみにしています。3年生はすでに模擬試験の受験が終わっておりその結果が届きました。3科目の全国偏差値を前回と比較して、向上あるいは同程度だった者が全体の75.8%を占め、逆に大きな下降傾向を示した生徒はおりませんでした。3年生それぞれが勉強面でもがんばってくれているということを嬉しく思います。やはり何事も地道な努力の継続によってしか良い結果を得ることはできないのだと改めて感じています。中学高校の大事な時期に自分がやりたいことばかりをやっていると本当になりたいと思っている自分にはなれないのかもしれません。

 とても悩み多きこの時期に信頼できる大人と出会い、良い関わりが持てたかどうかということが、その子どもの将来に大きな差となって現れてくるに違いありません。ギリシャ神話でトロイ戦争に出陣するオデッセウスがその息子を託したといわれているメントールという人物がいますが、アメリカではこの人物の名前に由来して「人間的な深い繋がりのある良き指導者」のことをMENTOR(メンター)と呼ぶようです。果たして、私達教育者は、単なる人生の先輩ではなく誰かの信頼できるよき相談相手としての存在であっただろうか。自分は親として子どものアドバイザーではなくメンターとしての関わりを持っているだろうか。三育教育という教育の現場が、そのようなメンターとの出会いを体験できる良き学び舎でありたいと強く願うものです。

 ●12日の日曜日から卒業祈祷週が始まります。今年も3年生が卒業を前に3年間の中学生活で学んだことを後輩たちに話してくれますが、どの様な話をしてくれるのか大変楽しみです。

 ●2月25日の安息日に北浦三育教会の小川春嗣牧師が、安手礼を受けることが決まりました。これにより一生涯を牧師としての働きに献げられ、バプテスマと結婚式の司式を行うこともできるようになります。小川牧師は、この4月より韓国で6年間宣教師としてご奉仕なさるという大きな決心をなさいました。ぜひ、小川牧師御家族のためにもお祈りください。

 ●2月26日午後1時からスイスのチューリッヒ在住の世界的な演奏家、バイオリニストの河村典子さんとコントラバス奏者の白土文雄さん他をお迎えして「ヴァイオリン・ピアノ・コントラバスのトリオによる室内楽」スペシャルコンサートを開催することができるようになりました。午前には生徒の弦楽演奏やブラスバンドの演奏を対象としたアンサンブル・ワークショップも行ってくださるという特別企画です。御都合のつく方はぜひお越しくださってお楽しみくださいますように御案内いたします。

 2月10日                                                                                                 校長 尾上史郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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